高価な本を売るとき

紙幣

マンガや文庫の新刊などを読み、読んで飽きたら駅前のチェーンの古本屋で買取をしてもらう、そして小銭を手に入れてまた新しい本を買って……という本との付き合いをしている人は少なくないでしょう。1990年代に入ってから大手の古本屋チェーンがいくつか生まれ、「飽きた本は捨てるのではなく売る」というやり方が一般化しました。
とはいえ、古本屋チェーンではマンガや文庫の新刊を買取してもらうには便利ですが、一方で「古本」というよりは「古書」というべき物を売りたい時には少し不便です……というか、損をしてしまうことが考えられます。「古本」と「古書」の意味はだいたい同じですが、後者には「古いけれど価値がある本」というニュアンスがあると考えてみてください。有名な小説の初版本とか、それなりの価値があるアート本など100円、200円で棚を並べるには惜しい本ということです。そのような本を売るときには、きちんと本に対する知識を持っている人に査定をしてもらう必要があるのです。チェーンの古本屋のアルバイトスタッフに任せると、10円くらいの値しかつかなかったり、「お値段が付きません。無料でお引き取りできますけど?」などということにもなりかねないのです。
一方、昔ながらの由緒ある古書店の買取サービスを利用すれば、そのようなことはないでしょう。たとえば東京の神田神保町の古書街に並ぶお店はどこもそれぞれにこだわりを持ち、確かな審美眼を持った店長がいて、その目でしっかりと本と向き合い、見合う値段をつけてくれます。チェーンの古本屋が付けた値の何十倍の値がつくこともあるのです。